2010年05月13日

菖蒲は意外と使われています。

今回は前回からの続きで、「菖蒲」について書きます。

菖蒲はサトイモ科ショウブ属の常緑の多年草草本で、池や沼、水辺などの湿地帯に自生します。同じサトイモ科の植物の中には、あの水芭蕉があり、同じく水辺に咲きます。花も似ています。

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ショウブ   「季節の花 300」 http://www.hana300.com




学名はAcorus calamusで別名「白菖(漢名)」とも言い、生薬名は「菖蒲根(しょうぶこん)」です。
菖蒲根は冬季に根茎(こんけい)を掘り取り、ひげ根を除いて水洗いしてから日干しにして乾燥します。


この菖蒲根には、精油(せいゆ)が多く含まれていて、鎮静、鎮痛、鎮咳、去痰、血圧降下作用があって、う食欲促進、慢性の消化不良、胃炎、腹痛、せき、健忘症、ヒステリーなどの症状に用いられます。
煎じて飲用すると吐き気を促すことがあるので、粉末にして1日量3〜6グラムを3回に分けてオブラートやカプセルにして服用します。 採取して1年以上経過した生薬(しょうやく)は吐き気が減ってきますので、煎じる場合には1年以上経過したものを用います。 また根茎を生で内用することは避けたほうがいいです。
根茎(こんけい)を刻んで軽くひとにぎり分を布の袋に入れて、適量の水で煮沸してから、そのまま風呂にいれて入浴します。 神経の緊張をほぐして、血行を良くします。神経痛、リウマチによく効くようです。
(参考;家庭の民間薬・漢方薬)
現在菖蒲がよく使われている入浴剤は、おもに保湿作用を目的としています。

この浴剤としての薬効は、前回にも書いた、5月5日の端午の節句に、菖蒲湯として葉を風呂に入れる使い方から始まったものと思われます。


同じ「ショウブ」の名前をもち花の咲くハナショウブと混同されやすいですが、両者は全く別の植物です。またショウブは、古くは現在のアヤメ科のアヤメではなく、この植物を指してアヤメと呼んだことがありますが、これもアヤメとはまったく異なる別の植物です。







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posted by ゴン at 00:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 生薬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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