2010年11月16日

天平の生薬

もう終了しましたけど、先週「正倉院展」に行って来ました。平日の朝早く行ったのですが、大変混んでいました。


今回は平城遷都1300年祭と重なり、「螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)」「蘇芳地彩絵箱(すおうじさいえのはこ)」など有名な宝物が出展されています。


私が一番見たかったのは、光明皇后が納めた薬の目録を書いた「種々薬帳(しゅじゅやくちょう)」や実物の生薬です。今回は「五色龍歯(ごしきりゅうし)」「大黄」「冶葛(やかつ)」が出ていました。五色龍歯は竜骨 と同じ動物の化石です。大黄は今日でも下剤などとして使われています。冶葛はあまりなじみがありません。毒があるようです。現在はほとんど使われません。


60種類献納されて、現在40種類残っているそうです。20種類は実際に患者に使われたようです。そして今残っている40種類の生薬にも、まだ薬効があるようです。1300年前の薬がまだ効くなんて、すごいと思いませんか!!

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2010年10月05日

彼岸にはヒガンバナ

毎年この時期になると、ヒガンバナが咲きます。ただ今年は夏が暑かったせいか、彼岸の終わりかけに咲き始めたようです。
2010_10040013.JPG
例年はその名のとおり、彼岸になると決まって真っ赤な花が咲きます。


ヒガンバナはヒガンバナ科ヒガンバナ属に属し、リコリス、曼珠沙華とも呼ばれます。毎年、ちょうど秋のお彼岸頃に赤色の花を咲かせます。


鱗茎は有毒で、誤食すると吐き気、下痢が起こり、ひどい場合には死に至ることもあります。しかし澱粉に富んでいるため、戦争中などは長時間水にさらして無毒化し、救荒植物として食したようです。


民間薬としては、ヒガンバナには外用として利尿目的に使います。ヒガンバナの鱗茎とトウゴマの種子を一緒にすりつぶして足の裏にはっておきます。すると尿が出てむくみがとれます。


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2010年05月18日

葵、細辛、漢方薬

先日は京都の葵祭を見にに行って来ました。


葵祭りは、昔は「賀茂祭」と言われていました。はじめは勇壮な祭りでしたが、やがて華やかなパレードが中心になって行きました。頭にフタバアオイの花を挿して歩いたために、「葵祭」と呼ばれるようになったようです。また応仁の乱で一時中止となったパレードを復興するのに、『葵の御紋』の徳川幕府の援助があったからとも言われています。



ここでいう「葵」はアオイ科ではなく、ウマノスズクサ科のフタバアオイのことです。アオイ科の植物はハイビスカスやワタ、フヨウ、食用のオクラなど有名なものが多いです。先ほどの徳川家の三つ葉葵は実際には存在せず、フタバアオイをデザインしたものです。

futaba1.jpg
フタバアオイ   「季節の花 300」 http://www.hana300.comより


ウマノスズクサ科の植物は漢方薬にも使われています。細辛(さいしん)はウスバサイシンという植物の根ですが、新陳代謝を高めからだを温める作用があります。花粉症に効く小青龍湯や老人の風邪に使う麻黄附子細辛湯に入っています。細辛は体を温めることにより、これらの処方の効果を高めていきます。

細辛.jpg
ウスバサイシン


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